【なぜ勉強するか?】
じゃあ聞くけど、なんで筋トレすんの?
野球が上手くなるため?
じゃあ聞くけど、筋トレすると野球上手くなんの?
筋力がつくとバッティングにパワーが出るから?
じゃあ聞くけど、バッティングにパワーが出たら野球の試合で勝てるの?
そうとも限らないでしょ。
でも、筋トレするっしょ?
野球で勝ちたいから。
勉強も同じだよ。
たいていの大人は、
「勉強していい点取ること」
「勉強していい大学入ること」
を 「野球で勝つこと」 と同じくらい重要視するけど、それは違う。
勉強はただの筋トレ。
さっきと同じ質問するけど、
何で筋トレすんの?
筋トレすると野球上手くなるの?
パワーがついたら絶対勝てるの?
これと同じ。
筋トレするのには目的がある。
筋トレそのものは目的ではなく手段だ。
筋トレしたからといって、それで野球そのものが上手くなったとは言えない。
ただ一つの要素について強くなっただけだ。
筋トレしてパワーがついたからといって、じゃあそれで勝てるかといったらそうではない。
勝つには他のことが必要だ。
ベンチプレスで150kgあげることが目的ではないでしょう?
テストで90点取るのは目的ではないです。
いい大学入るのも目的ではないです。
大事なのは、
そこで身に付けた力を、どのように、何のために使うか。
じゃあ、「勉強で身に付く力」って何だろう?
微分積分ができること?
違う。
酸化還元方程式が書けること?
違う。
三角貿易を詳しく説明できること?
違う(?)。
微分積分ができること、
酸化還元方程式が書けること、
三角貿易を説明できること、
これらは全部、
野球で言うところの、
「ベンチプレスで100kgあげれること」
「スクワットで200kgあげれること」
に近い。
筋トレをした結果であり、その指標にすぎない。付いた力を確かめる手段でしかない。
この能力がそのまま野球に活かせるのではなく、
大切なのは、
「飛距離が伸びること」 であったり、
「盗塁の初速が速いこと」 でしょ?
君達がやっているのは 野球だ。
筋トレをしているとき、
「ベンチプレスで100kgあげる」 ことを目的には筋トレをしないだろう。
なぜなら、これはただの指標だからだ。
おそらく君達は、
「飛距離を伸ばす」 ために筋トレをするだろう。
その結果、野球が上手くなりたいために、筋トレをするだろう。
しかし、不思議なことに、
「勉強」と言う「筋トレ」をするとき、
おそらく君達は、
「ベンチプレス100kgあげる」 ことを目的に筋トレしてしまっている。
これでは、野球の出来ないボディビルダーを作るだけだ。
まとめると、こうなる。
「筋トレ」
↓
「パワー」 → 「その確認としてのベンチプレスMAX測定」
↓
「飛距離が伸びる」
↓
その他の実力もつければ「野球が上手くなる」
↓
絶対ではないが「勝てる可能性が大きくなる」
だけど、勉強では、こうなっている。こう信じ込まされている。
「勉強」
↓
「点数が取れる」ことが目的
↓
それだけで「絶対幸せになれる」
でも実際は、勉強も筋トレで、こうなっているはずだと、僕は思う。
「勉強」
↓
「大切な何か、ある要素」 → 「その確認として点数が取れる」
↓
「その力を活かせる」
↓
その他の実力もつければ「人生が明るくなる」
↓
絶対ではないが「幸せになれる。周りの人を幸せに出来る」
という構図であるべきだと、僕は思っている。
ここで言う、
「勉強によって身に付く、ある要素」
とは何だろうか。
これは、人によって意見が分かれるし、これが何かに興味があるひとも少ない。
みんな、「点数が取れる」 ことの方にばかり目が行ってるから。
それと、もう結構長い文章になったので、
今回はこれで終わり。
【備忘録的なエッセイ 2011/09/07 】
/* 塾で働いている仕事柄、
* こういう疑問にさらされることが多いです。
* 今日、ふと思いついたストーリーを、
* 備忘録的にうpしました。
*/
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