2011年3月11日金曜日

ベルとアダムの物語 ~tale as old as time~


東京駅から帰る夜はいつだって、
丸の内サディスティックがしっくりくるはずだった。

夜行バスで東京を離れるときの丸サディ。

しかしなぜか昨日の晩は、手嶌葵の Beauty&theBeast を聞き続けていた。
やけに染みる。
疲れたときの風呂みたいな。



採用の人やツイッタで知り合った人、先輩や同期、更に言えば社会そのもの、

 の厳しさと優しさに触れたからかも知れない。








過ぎし10日の面接は、いわゆる役員面接だったという。
終わってから、

「あの人、役員やでww」

とか言われ、びびった。終わってからびびった。



1時間×3人 と話続ける、みたいな形式の面接で、表向きには一人目と三人目は

「雑談」ということになっているのだったが、

じゃあそのお手元の黒いファイルは何ですか?


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例によって、夜行バスで10日は朝から東京入り。

しかし面接は16:30。

東京のスタバでずっとプログラミング特訓していた。
ゲームプログラミング。

しかしこれは、第一志望の企業のための特訓であって、この企業のためではない。


「この企業」とは
第一志望ではないにしても、1.5志望であることは、自分の中でも確かなのだが。


是非 行きたい企業のひとつなのだ。

是非 行きたいのだ。それは確かなのだ。






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帰り際に、


「はい、今日はもうOK。問題ナッシング。

あとはもう、君次第だね。

社長と握手してもらったら、はいおしまい、です。」



ずっと、品定めされる側の人間だと認識していたから、いきなり決めろと言われれば、

それは戸惑うだろうよ。


「4月1日からもうシュウカツしない、それでどーだ。」


そんな言い方ねぇだろうよ。
そんなもんなのか、人生って。



他の可能性、それこそ、 「夢」 と向き合う時間は?



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面接など全ての日程が終わり、夜行バスで東京を発つ直前、 夜23時くらいに



東京は八重洲に勤めている同期と、




小一時間だけ一緒に飲む時間ができた。

彼も、僕が最も尊敬すべきアメフトのチームメイトなのだ。

つまり、外の人が知らない、バリバリのグッチャグチャのゴリゴリの俺を知っている。

むしろそのイメージが強いのだろう。



   「お前は今っ、 自信を失っている!」  ( ビシッー!!



そ、そうかなぁ・・・?
むしろ今の心境としては、これ以上どうやって自信満々になったらええねん、くらいなのに。



  「つまり、そういうことだろう?「これ以上にない」って認識しているってことが問題だ」



確かに、発想の転換、いや論理的に正しい。



  「ちょぼちょぼ、書類落ちてたり」




うん、それも事実として正しい。




  「だから自信を取り戻せ! 女紹介しようか?」




うん、それは事実として嬉しい。




そして、「自信」を言われたのは、この日、実に3回目だったのだ。



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    「フィードバックを重要視するんですよ」



ふぃいーどばっくー? 

面接(表向きには雑談) の一人目の入社4年目の人だった。




   「今の面談で、僕が何を感じたのか、君に感じたことを今から伝えます」



それは有難い。

いつも面接とか選考とか言ったら、品定めされるだけされて、

何で通ったの?何で落ちたの?という疑問だけ宙に浮いたままだから、

おしえてくれ。



   「めっちゃ はきはきしてて、 体育会系だなぁ、と思いました。」



いや、そうでしょうよ。そうだもの。ウリだもの、そこは。



   「ただ、 もうちょっと自信【この日、1回目】を持っていいんじゃない?
    自信を持ってバチー!ってモノを言い切ってもいいんじゃない?」




へぇ、そう見えるのか。十分自信満々な風貌、振る舞い、物腰のつもりだったのだが。



この時は、 
「まあ、そういう風に見る人もいるにはいるだろうな・・・」 とくらいにしか思ってなかった。



しかしこの日この後、前述の同期を含め、あと二人にほぼ同じことを言われることになった。



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僕が今、

「変化する、変化を怖れない。 変化に伴う痛みを、よしとする」

というモットーで動いているのにはワケがある。


めちゃくちゃ簡潔に言うと、


「変化できなかったことで、自他共に、無自覚に傷つけてきた」 という後悔があるからだ。

無自覚に、というのがポイントなんです。
問題はいつでも無自覚なのです。自覚できる問題というのは、本当に根本的な問題ではないです。むしろ、自覚できないところにこそ問題があるのです。それが問題なのです。つまり、自分が問題としていないところにこそ、自分の問題がある、と言っても過言ではない。

「そういうことで、僕は、変わる、変えるということに関しては、
ただの軟派な考えではなく、 実利のために変わるのです」



「そうか、お前の考えはよーく分かった。

しかし、そういう後悔があるのは分かったけれど、

そろそろ今の自分に自信【この日、2回目】を持っても許されるんじゃないのか?」





別に自信喪失しているわけではないんだがなぁ。
自分を失っているわけでもない。
自分の根の部分は、しっかりしているし、変わっていない。

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それ以外の部分なのだろう、だから。



第一志望は某カヤック です。

これは本気の恋、もしくはそれを思い出させてくれたもの、
適わなくても感謝するべき出会い。


「自信、ね。一番理解しがたい。今の自分に「自信」が必要だなんて」



そういう理由なのかもしれない。

これが染みる夜なのは。


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"
Bitter Sweet and Strange

Finding you can change

Learning you were wrong

"


Beauty and the Beast..











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